安全ベストの規格と用途に応じた商品の選び方5つのポイント  
作業場での安全ベスト導入を検討している方に向けて、安全ベストの規格について詳しく解説する記事です。

「安全ベストを導入したいけれど、どれを選べば良いかわからない…」と、悩んでいらっしゃる方もいるのではないでしょうか?
実は安全ベストには規格があります。

使用する場面の危険度に応じて、蛍光生地や反射材の面積、反射材の配置位置などが細かく定められているのです。
つまり安全ベストを選ぶ際には、用途に応じた規格のものを選ぶことが大切。

そこで今回は、安全ベストを選ぶにあたって押さえておきたい規格のポイントについて解説します。

用途にあった安全性の高い安全ベストを選びたい、どの商品を選べばよいかわからない方でも、選び方のポイントを把握していただけるはずです。
 

高視認衣類としての安全ベスト

安全ベストは「高視認衣類」に分類されています。
高視認衣類とは着用者の視認性を高める効果を持ち、安全性を向上させるための衣類のことです。

高視認衣類の中で袖のない形状の衣類が安全ベストと呼ばれています。
生地に蛍光色を用いることにより、日中には周辺とのコントラストを強めて視認性を向上。
そして夜間には、取り付けられた反射材により車のライトを反射させて視認性を高めます。

安全ベストとは着用者の視認性を高めてリスクを回避する効果を持つ「高視認衣類」です。
 

安全ベストの規格の種類

安全ベストは着用シーンの危険度への適合度により、規格が分けられています。
規格の特徴についてそれぞれ確認していきましょう。
 

安全ベストのEN規格

安全ベストはEN規格で「EN1150」と「EN ISO20471」に分けられています。
EN規格とは安全ベストにおけるヨーロッパの規格です。
ヨーロッパでは安全ベストを大きく2つの規格に分類しています。

【安全ベストのEN規格】
  • EN1150:一般用途向け
  • EN ISO20471:職務用途向け

「EN1150」はアウトドアやサイクリング、一般家庭での災害対策に用いられる簡易的な規格です。
2つのEN規格のうち「EN ISO20471」では、作業をする場面の危険度に応じてさらに3つのクラスに分けられます。
 

安全ベストの用途ごとクラス分類

それでは安全ベストの用途ごとのクラス分類について見ていきましょう。

【安全ベストのクラスごとの規格】
車の速度 作業環境の例
クラス1 30km以下 倉庫・工場・工事現場
クラス2 60km以下 一般道路・施設出入口・港湾
クラス3 60km 高速道路・線路・空港施設

出典:公益財団法人日本ユニフォームセンター:(PDF)高視認性安全服のご案内


安全ベストの規格においては、クラスが大きくなるほど危険性の高い場面での着用に適します。
クラス3では夜間に150m先にいる着用者の全身が認識できるほどの視認性の高さです。

2015年10月より、日本でも安全ベストに対してJIS T 8127が発行されました。 「ISO20471」は国際規格となっているため、日本産業規格により定められた「JIS T 8127」でも同じクラス規格を採用しています。

安全ベストの規格は以上のように3つに分類されているので、着用場面の危険性により適したものを選んでください。
 

安全ベストの規格のポイント

それでは安全ベストの規格についてポイントをさらに詳しく見ていきましょう。
安全ベストのクラスは、反射素材や蛍光素材の量、反射素材の配置などにより細かく規格が定められています。
 

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クラス1 クラス2 クラス3
蛍光生地の最小必要面積 0.14平方メートル 0.50平方メートル 0.80平方メートル
反射材の最小必要面積 0.10平方メートル 0.13平方メートル 0.20平方メートル
複合機能材料の最小必要面積 0.20平方メートル - -

出典:公益財団法人日本ユニフォームセンター:(PDF)高視認性安全服のご案内


クラス1から3になるにしたがって、蛍光生地・反射材ともに多くの面積が求められるようになります。

それぞれの必要最小面積は、目に見える露出している部分のみで計算されるものです。
しかしマークなど極端に小さな面積であれば、蛍光生地・反射材の面積に含ませられないので注意しましょう。
衣服の面積は着用者の身長や体型により変わりますが、クラスごとの最小必要面積は身長によらず一律。

小柄な方であれば反射材の面積が大きすぎると感じられるかもしれません。
しかし安全ベストの安全性において反射材と蛍光素材は重要な存在ですので、かならず用途にあったクラスのものを着用しましょう。
 

ポイント蛍光色の色

安全ベストの規格において、蛍光色の色は「蛍光イエロー」「蛍光オレンジレッド」「蛍光レッド」の3色と定められています[1]。
色が定められている理由は、「警告」を示す色が黄色や赤色であるからです。
蛍光色であっても緑色であれば、「安全」のイメージになってしまうので周囲の人への注意喚起ができなくなってしまうでしょう。

安全ベストに使用される色は明るい色であることが基本で、決められた光源を当てた状態で測られます。

そのため用いられる色はある程度の違いはあるかもしれませんが、ほぼ同じ「蛍光イエロー」「蛍光オレンジレッド」「蛍光レッド」の3色です。
 

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反射素材の配置場所も規格により決められています。
安全ベストで反射素材が配置される場所は、肩から腰、腰周り、膝の3つの部位です。
しかしそれぞれの場所に対して、次のような配置場所のルールが設けられています。

【反射素材配置場所】
  • 裾から50mm以上離れたところに配置すること
  • 反射テープの間隔を50mm以上離すこと
  • 膝部分の反射材取付角度は20℃以内にすること
  • 体を一周するように取り付けること

出典:公益財団法人日本ユニフォームセンター:(PDF)高視認性安全服のご案内


肩から腰にかけて反射材が取り付けられている安全ベストであれば、腰回りの反射材は1本でも構いません。
しかし肩部分に反射材を取り付けない場合は、腰周りに2本の反射材が必要とされます。

反射テープの間隔も規格により決められていることを意識しながら、安全ベストを選ぶようにしてください。
 

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安全ベストは作業に用いる衣類なので、耐久性も重要なポイントです。

もともと蛍光生地は紫外線による変色が起こりやすい素材。
また反射材も薬品や汗により剥離や劣化が見られることがあるので、安全ベストの効果を維持するためには一定の耐久性が必要なのです。

規格では安全ベストの蛍光色部分の耐久性が一定以上であることを求めています。
反射材部分に対しては、摩耗や洗濯に強いこと、低温時に折り曲げても破損がないことなどがチェック項目です。
安全ベストの規格では、耐久性が十分であることも確認されます。
 

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最後のポイントはラベルの表記です。
安全ベストは洗濯方法により劣化が進みやすいため、ラベルを正しく記載しなければなりません。

たとえば洗濯で漂白剤を使用すると、蛍光生地の色が変わってしまうことがあります。
反射材が剥がれたり劣化したりして安全性が下がってしまうことも考えられます。
またそのまま洗濯機に放り込むと劣化しやすくなるので、ネットに入れたり、裏返したりして品質を保持することが大切です。

乾燥機は使わず陰干しするのが望ましいなど、洗濯に関する規定は多くあります。
そのためラベルの表記は安全ベストの効果を維持するために必要なポイントなのです。
 

安全ベストは用途に応じた規格を採用して

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで安全ベストのクラスごとの規格がご理解いただけたと思います。

安全ベストは着用する場面の危険性に応じて、適切な規格の商品を採用することが必要があります。
種類豊富な安全ベストを取り扱う「岡潮」なら、用途にピッタリの規格の安全ベストが見つかるはずです。
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[1]参照:公益財団法人日本ユニフォームセンター:(PDF)高視認性安全服のご案内




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日付 : 2022/03/24 照会 : 290
 
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