服の色と温度について  


服の色と温度について



熱中症予防に効果的な服の色は何色なのか…国立環境研究所の一ノ瀬俊明さんが、
夏の炎天下、同じ素材で色違いのポロシャツ9色を並べ、表面温度がどう違うか実験をしました。
色は「赤、白、青、深緑、グレー、黒、紫、黄色、緑」。 

その結果、表面温度を測ったサーモグラフィーで、温度が低いことを示す
「青」になったのは「白」、続いて表面温度が低かったのは「黄色」でした。

熱さの順に服の色を並べ換えると、白・黄色が一番低いグループ。少し高いのがグレー・赤でした。
次に紫・青、緑・深緑・黒が一番高いグループになりました。

一ノ瀬さんによると、風がほとんどない、気温約30℃の条件で実験したところ、
わずか5分間で黒のシャツは50℃を超えた例があったそうです。
一方、白のシャツは気温と同じ30℃くらいで、その差は実に20℃以上もあったといいます。

黒や深緑は、太陽の光を吸収して熱くなる。白や黄色は、光を反射して熱を持ちにくい。
赤は意外と熱くならず、緑は熱くなる。赤は比較的、光を反射する一方、
緑は吸収することもわかりました。紫外線を避けるには濃い色の服がいいのですが、
「熱中症予防」という観点からは、緑よりは赤がいいということになります。

白いシャツは汚れやすいからいやだという人もいるかもしれませんが、
一ノ瀬さんは「できれば黄色、せめてグレーや赤の服をおすすめします」と話しています。

何色か困ったら参考にしてみてはいかがでしょうか。



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日付 : 2022/06/07 照会 : 8344
 
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